8月 12, 2015

【お仕事報告】「市場は物理法則で動く」

新しい訳書がでました。

市場は物理法則で動く - 経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?

マーク・ブキャナン、白揚社、2015年8月)
経済学は物理学でさらに強くなる! 市場均衡、合理的期待、効率的市場仮説……これまで経済学が教えてきた考えでは、現実の市場は説明できない。 『複雑な世界、単純な法則』などのベストセラーで、物理学の視点から人間社会を見事に読み解いてきた著者が、経済学の常識に鋭く切り込む!(白揚社紹介サイトより
これまで『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) 』(早川書房)や『人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動 』(白揚社)『複雑な世界、単純な法則』 (草思社)などの著書のあるマーク・ブキャナンの最新著作です。

この本の訳者あとがきと解説(ソニーCSL研究所・高安秀樹氏)を、ノンフィクション書籍のガイドサイトである「HONZ」さんに掲載していただきました。


訳者あとがきにも書きましたが、物理学から社会を読み解く、というこれまでのアプローチから一歩踏み込んで、主流派経済学の矛盾に鋭く迫っており、これまでの著作ともまたひと味違う、読み応えがある内容になっていると思います。著者は本書の発表後も、「The Physics of Finance」という自らのブログや、「Bloomberg Views」での連載などで、このテーマについての執筆を続けています。