9月 03, 2018

『太陽を創った少年』各紙書評まとめ

『太陽を創った少年』は新聞・雑誌の書評欄で取り上げていただいています。おかげさまで重版になりました。

各紙・誌の書評情報をTwitterモーメントにまとめました

『太陽を創った少年』は、原子核物理学、ギフテッド教育、アマチュア科学文化など、さまざまなテーマを重層的に追求したノンフィクションですが、書評や、読者のみなさんのTwitter投稿などを読むと、やはり天才児(ギフテッド)テイラーをおおらかに育て、必要なサポートを惜しまなかった両親の育児法に驚かされた、という声が多いようですね。


7月 10, 2018

【最近の仕事】海外科学ニュース記事の和訳

先日から不定期にですが、講談社ブルーバックスのウェブサイトに掲載される海外ニュース記事の翻訳をしています。


講談社ブルーバックスのウェブサイトは最近リニューアルして、連載記事や、ブルーバックスとの連動記事などが読みやすく掲載されています。

海外のニュース記事の翻訳はこれまでも、有人宇宙開発関連のニュース記事の抄訳や、IT関連メディアの記事全訳など、いろいろな形でやってきました。今回は通信社の記事で、科学のさまざまな分野が対象ですが、どれもコンパクトできっちりした文章なのでとても読みやすいです。

海外の科学記事では、話題にしている研究結果についてコメントしている科学者が、その研究に関わっているかどうかという、ある種の利益相反の開示情報が示されていることが多いです(たいてい「... who was not involved in the research.」と書かれている)。

そういう記述は日本の新聞記事などではあまりみかけないような気がします。

11月 14, 2017

ニュートリノ(お仕事報告と思い出話)

日経サイエンス2017年12月号(10月25日発売)の「特集:ニュートリノの物理学」内「反物質が消えた謎 米国が挑むDUNE実験」の翻訳協力を担当しました(記事末尾にクレジットがあります)。

担当した記事は米国の実験ですが、同じ号には日本の実験についての記事もあります。


ニュートリノには思い出があります。2002年、小柴昌俊東大名誉教授が「宇宙ニュートリノの検出」でノーベル物理学賞を受賞されました。私は当時、科学技術振興事業団(JST、現科学技術振興機構)に勤務して、科学技術文献情報データベース作成をしていたのですが、上司から「ニュートリノについて文献調査をまじえたレビュー記事を書くように」と言われました。それがこの記事です。

ノーベル物理学賞受賞小柴昌俊氏の業績
情報管理 Vol. 45 (2002) No. 8 P s1-s5

当時は、データベース収録用に、海外の物理学分野の論文を読み、日本語で要約文(抄録)を作成する仕事をしていました。ただ、大学時代は地球物理学専攻だったので、素粒子物理学はほとんど未知の世界。この記事を書くのにも、かなりの数の論文を読んだ記憶があります。

ただ、大人になってからの勉強は、学校でのように正攻法でやらなくてよいのがいいところで、分かりやすい一般向けの解説記事や入門本から読み始めてみると、ニュートリノの、そして素粒子の不思議さに夢中になり、仕事そっちのけで勉強していました(今思えば幸せな環境です)。

記事では、データベース(JICSTファイル)におけるニュートリノ関連論文数の推移の経年変化をグラフ化したりしました。

情報管理 Vol. 45 (2002) No. 8 P s1-s5より引用 http://doi.org/10.1241/johokanri.45.s1
 当時はニュートリノ質量発見が大きな話題でしたが、今回訳した記事によれば、最近はそのわずかな質量をどのようにして獲得しているのか、という点が研究の焦点になっているとのこと。質量獲得のしくみが解明されれば、ニュートリノの性質のみならず、まだ知られて「新しい物理学」の発見につながる可能性があるそうです。

物理学を大きく変えるかもしれない粒子が、ほかのどんな物質とも相互作用せず、今この瞬間もわたしの体をどんどん貫通しているとは、なんとも不思議な気持ちになります。

6月 14, 2017

「ダイエットの科学」のその後

少し前になりますが、「ダイエットの科学」(白揚社)について、麻木久仁子さんの書評が掲載されました。

また、著者であるティム・スペクター氏のインタビューが「ダイヤモンド書籍オンライン」に掲載されました。 (なぜダイエットには「個人差」があるのか? 双子研究の権威が教えるダイエットの真実)

 やはりダイエットというのはレーダーにかかりやすいのか、好評をいただいています。おかげさまで重版になりました。(まだまだがんばりたいです・・・)

 ここで、読んでくれた友人の感想をひとつ。この本のことをずばり書いてくれてうれしかったツイートです。
もちろんこの本では、個別の「ダイエット法」(diet)についても突っ込んだ議論をしているし、キーワードである腸内細菌は、もちろん体重増や肥満との関係も大きい。ただ、ヒトの体と腸内細菌のあいだには実はもっと大きなつながりがあるし、食事に対する反応もひとそれぞれ。そういう意味では、読むうちに、単に体重が増えた減ったという「ダイエット」から抜け出て、「食生活」(diet)全体を意識するようになる、そんな本だと思います。

上記の書評で、麻木さんも引用してくださっていますが、

腸はあなたの庭である。

訳していて、一番好きだった言葉です。

5月 19, 2017

訳書「ダイエットの科学」(白揚社)出ました

 4月末なので少し時間がたってしまいましたが、新しい訳書「ダイエットの科学」が刊行になりました。サブタイトルは「「これを食べれば健康になる」のウソを暴く」。

これまでの訳書とはまた違った反応もあり、「ダイエット」言葉のパワーに驚いています。「これを読むと痩せるかな?」といろいろな人から言われましたが、たぶん、痩せません・・・。そのあたりは、この本のあとがきにも書きました。
誰にでも効果のあるダイエット法を知りたいという人には、この本は向かないだろう(中略)万能のダイエット法が存在しないことは著者も言っている。腸内細菌も含めて、自分の体は他の誰とも違っているのだから、体にあう食生活(ダイエット)が他人と同じであるはずがないのだ。この本は、自分にあった食生活を探すための助けになるだろう。
訳者あとがきはHonzに掲載されました


Honzのレビューでも、次のように書いて頂いています。
本書は脂肪・糖質・ビタミンなどの栄養素の働きから、腸内微生物と代謝の関係や進化と食事の相互作用まで、実に幅広い分野をカバーしている。そして、それぞれの分野で何が科学的に明らかで、何が不確実なのかを丁寧に切り分けながら議論を進めていく。多くの科学論文をベースに展開されていくものの、著者の体験談やあっと驚く事例が数多く参照されているので、楽しい読書体験と伴にあやしいダイエットから身を守るための知識を得ることができる。ダイエットに興味のある人が先ず読むべき、決定版的な一冊だ。


実物はこんな感じです。けっこう分厚いです。

12月 10, 2016

訳書「数学魔術師ベンジャミンの教室」

 (久しぶりの)訳書「数学魔術師ベンジャミンの教室」が、12月21日に岩波書店から刊行になります。


 「レベル1」「レベル2」の2冊構成になります。

内容はこんな感じです。
〈レベル1〉
1 数のマジック
2 代数のマジック
3 9のマジック
4 「場合の数」のマジック
5 フィボナッチ数のマジック
6 証明のマジック

〈レベル2〉
7 幾何のマジック
8 π のマジック
9 三角法のマジック
10 i とe のマジック
11 微分のマジック
12 無限のマジック

「そういえばこんなこと中学や高校の数学で習ったっけ(苦手だったけど)」
そんな人にこそぜひ読んでもらいたい本です。同じ公式でも、授業のように丸暗記するのと、ベンジャミンの楽しいマジックやクイズからスタートするのとでは大違いです。

数式もそれなりにでてきますが、どの数式も、数の世界の美しいパターンを楽しむためのもの。「〜の答えを求めよ」なんてやりませんからご心配なく。

書影がでたらまた紹介します。

11月 22, 2015

「超人の秘密」に出てくる動画のまとめサイト作りました。

 先日発売になりました、「超人の秘密」は、やはり登場するアスリートの動画を見た方が楽しいと思うので、動画まとめを作りました。  

 そのなかのひとつ、ビッグウェーブ・サーファーのレイアード・ハミルトン。  

 こんなに大きな波、見るだけでも見てみたいものです。